災害時の支援について

ねくすとでは毎月、職員のための研修を行っています。
今回は、
特定非営利活動法人 神奈川県障害者自立生活支援センター(KILC)の
小野和佳さんをお招きして、防災についての研修を実施しました。

H270813ねくすと研修
 ねくすと職員と小野和佳さん(写真下中央)

車いすを使用して生活している小野さんは、
地元・福島県いわき市内で東日本大震災を経験されました。
当時所属していた特定非営利活動法人 いわき自立生活センターで、
その瞬間を迎えたそうです。
震災時、また、避難時に起こる障害者ゆえの不都合や苦悩を実際に経験され、
見えてきた課題を講演していただきました。

私たちが想像する以上に、
障害者の災害時の支援や防災は課題が山積みです。
そんななか、福祉事業所としてどのような準備が大切なのでしょうか。

「防災」というテーマですから、避難訓練の実施はもちろんです。
備蓄や非常用バッグの中身など具体的なアドバイスもいただきました。
そして最後に、福祉事業所としての災害対策にもっとも大切なことは
「障害の理解と想像力」であると、小野さんはおっしゃいました。

小野さんは続けます。「日頃の支援が災害時に生きてくる」と。
平常時に障害者の為に準備できていない環境を、
災害時に急に整えることは、当然難しいことです。
平常時に100%の環境を目指し、災害時には90%~80%の状態。
つまり、「減災」でいかに維持するかが大切になります。

例えば、避難所に指定されているとわかっていながら、入り口に段差がある。
それを災害が起きてから環境整備することは難しいので、
災害が起きる前に、スロープを設置するなどの環境整備や支援が必要です。
または、まずは段差を解消する術があることが重要なので、
最低限「簡易スロープ」を準備しておくという想像。
このように、日頃から支援と想像を両立することが、
障害者の防災支援の第一歩なんですね。

そしてこれは、災害対策に限ったことではありません。
ねくすとでできたからといって、
環境が変わった時(就職後)にできるとは限らないということ。
だから「どうすればいいのか」を想像し、検証し、
本人と企業に伝えていくことが、私たち支援者の「今できること」なのです。

防災という、ともすると非日常とも思えてしまうようなテーマですが、
行き着く支援の根本は日々のそれなのだと、
改めて気づかされた貴重な研修となりました。
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